「カンブリア宮殿」で紹介されていた「メガネスーパー」にいってみる

 

メガネのフレームが壊れたので、いつも買っているメガネ屋に行こうと思いましたが、ふとちょっと前に観た「カンブリア宮殿」に出ていた「メガネスーパー」を思い出し寄ってみることにしました。

 

そのTVで取り上げられていた「メガネスーパー」は、他店との価格競争に敗れ赤字に転落していて低迷期となっていました。そこで社長交代で星崎社長となり価格ではなく、検査などのサービスを充実させて質を高めることで顧客を取り戻してV字回復したというストーリーとなっていました。

 

実際にいった店舗では、特に他店と変わらない商品展示でしたが、まず店員の方の元気のいい接客が気持ちよくここで買うことにしました。特長は検査が有料(1,000円)であるだけに、普通の視力検査に加え「夜間視力検査」「両眼視検査」「眼年齢検査」など充実した物になっていました(検査時間が30分以上あり、後半は段々飽きてしまった(笑))。さらに利き目が右か左かまでの検査があり、自分の利き目が左であることが判明しました。

 

前に買ったメガネが4万円程度だったのに対して、今回は64,584円(メガネが壊れた時の保険10,800円含む)と2万円も購入単価が上がっています。実際にメガネが出来てみないと満足度はわかりませんが、納得できればリピーターになると思います。

 

この前提となるのが、TVの中で観た「メガネスーパー」は、顧客の目に最も合うメガネをオーダーメイドで作り出すという考え方に共感することで、購入単価が上がっても納得しているという点です。

 

星崎社長は、業界一番ではなく小売りで日本一の給料を払える会社にすると宣言しています。わかりやすいビジョンを示すことで社員のやる気を高め、スタッフのアイディアもどんどん採用することで意識改革を図っています。その結果が現場での元気のいい接客につながっているのでしょう。

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店で購入する時に、「メガネスーパー」は初めてというと「カンブリア宮殿」を観たのですか?と聞かれました。その反響はすごいとのことで、特にTVで紹介させていた高田馬場店は放送から3週間経つのに全国から検査予約が入って来ていて、そのスタッフも昨日は高田馬場店にヘルプに入っていたとのことです。

 

TVの視聴率が取れなくなり、メディアとしてのパワーが落ちたといわれながら、この反響を聞くとまだまだPRとしての活用方法はあると感じました。

 

最後に番組の中の村上龍のコメントがすばらしいので、抜粋して記載します。

「星﨑さんは「鬼の経営」とか「剛腕」と評されることが多い。だが、企業再建に限らず、「力ずく」で、できることなどない。必要なのは、緻密な戦略と、辛抱強いコミュニケーション、その二つに尽きる。」