ミッションの大切さ

東京ディズニーランドを運営しているオリエンタルランドの元人事部にいて、現在大学の先生をやっている方の人材育成のセミナーを受けました。アルバイトが大部分のディズニーランドの運営スタッフは、徹底したマニュアル化管理をしていると思っていましたが、業務手順などの知識の詰め込みはほとんどやっていないようです。それでは研修でなにをやっているかというと、ディズニーランドのミッションである「ハピネスの提供」するためにあなたはなにを行動するかを考えさせるとのことです。まず、「ミッション」とはなにかと説明するとその会社が存在する理由、最大の目的、あるいは会社が社会から担う役割です。その上で、ディズニーランドのミッションである「ハピネスの提供」をするためにあなたが存在する理由、最大の役割はなにか問うのだと言うのとのことです。例えば、トイレ掃除のスタッフにミッションである顧客の「ハピネスの提供」をするためになにをすべきか考えさせるのです。人は上から操作しようとしても、長くは続きませんが、自分で考えた内発的動機なら持続できます。

 

以前、知り合いの弁護士の方と話をしていて、おもしろいことを聞きました。自分で事務所を持ち金銭的に満たされてくると、仕事をセーブしようとする人と金銭的に満たされても、例えば社会的弱者の人たちを救済しようと仕事量を維持する人がいるとのことです。その差はなにかというと、ミッションのあるかないかの違いであることに気がつきました。

 

私はこれまでミッションをきちんと考えてこなかった気がしたので、「わたしが社会で存在する理由、最大の目的はなにか?」、「わたしが社会から担う役割はなにか?」を考えてみます。