PDCAを考える

ソフトバンクの孫さんの側近で、元社長室長だった三木雄信のビジネスセミナーにいっておもしろかったので、「孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごいPDCA」という著書を読んでみました。

 

ビジネスセミナーに出るとよくでてくるPDCAはPlan(計画)→Do(実行)→ Check(評価)→Action(改善)を繰り返すことで、業務を改善していく手法です。

いまさら陳腐なPDCAの話も、孫さんのやり方だと凄みがでてきます。

 

そのソフトバンク流「高速PDCA」は

  1. 思いついた計画は、可能な限りすべて同時に実行する
  2. 1日ごとの目標を決め、結果を毎日チェックして改善する
  3. 目標も結果も数字で管理する

 

ソフトバンクの特長は、Plan(計画)に対して同時並行で数多くのDo(実行)を行うこと。そして1日単位で目標を決め、結果を毎日Check(評価)してAction(改善)するサイクルを回るという圧倒的なスピード感。そしてその目標も結果も数値化することです。

 

特にゴールから逆算して、毎日勝った負けたを数値で決めるというシビアさが成長速度を上げていると考えます。

より具体的に例を挙げると、まず売り上げの上がらない営業マンの場合、その行動を細分化します。見込み顧客に電話でアプローチするアポ取りがうまくいかないというボトルネックがあれば、そのアポ取りの成功率を高めるため、1日3人以上の見込み顧客に5分以上話すことを数値化して目標にします。それを毎日勝ち負けで評価しながら改善するというようなやり方です。

 

ソフトバンクの急成長は、孫さんの社長手腕だけでなく、社員にもこのPDCAサイクルを毎日回す速さであると気がつきました。