「ひらめく」環境をつくる

f:id:fujikenlife:20180125070043j:plain

NHK-BS「温泉大国ニッポン 名人たちの入浴法」を見ていたら、おもしろい事例をやっていました。

川端康成が「伊豆の踊子」を生んだ温泉宿で、どのように過ごしたかという話です。

昼間は温泉につかり、宿の周りの山を歩き寝転んでリラックスした「ぼんやりした時間」と夜はせまい四畳半スペースの元々茶室の客間で集中した執筆活動を繰り返すことで名作が生まれたとのことです。

最新の脳科学でも脳が「ぼんやりした状態」から「集中した状態」に入る時に、「ひらめき」が生まれるようです。かつての文豪と呼ばれる人たちが、温泉宿に長期に泊まりながら創作活動したのには理由があったのです。今でも夏目漱石の宿、島崎藤村の宿などを売りにしたところがたくさんあり、いかにあちこち泊まったかうかがえます。それを昔は娯楽が少なかったので、楽しみを求めて泊まっていると思っていました。そんな深い理由があったとは・・・。

私も明け方目が覚めて、布団の中で頭がぼんやりした状態からだんだんクリアーになっていく時に、仕事で抱えている悩みの解決方法がひらめいたことが何度もあります。

つまり人工的に「ぼんやりした状態」となるリラックスできる環境と「集中できる状態」となる誰にも邪魔されない環境の両方をつければ、「ひらめく」環境はできるのです。そんな家とか部屋はどんなものか、これから考えてみたい。