コミュニティをマーケティングに活用した成功事例

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コミュニティをビジネスとして活用できないかを調べていたら、「ハーレーダビットソン・ジャパン」(以下H.D.J)の事例を教えてもらいました。

H.D.Jは全国各地の店舗に「チャプター」と呼ばれる顧客専用のツーリングクラブを持っています。各店舗単位でツーリング・プランを立て、ツーリングを楽しみながら、店舗スタッフと顧客、顧客同士が仲良くなりコミュニティが出来上がる仕組みです。それはハーレーダビットソンというバイクを共通のホビーの中で生まれる、「物より思い出」を体感できる場所でもあります。

 

これによく似ているのが自転車です。私は前にロードレースをやっていたのですが、やはり多くの自転車店が顧客向けのチームを持ち、集団トレーニングやレースの遠征などの活動をしています。これを通じて、店舗側がメカニック、トレーニング、レースなどをサポートする代わりとしてその店舗で、新規の自転車、部品、メンテナンスを暗黙のうちに購入する仕組みとなっています。このコミュニティのマーケティングで、安いネット販売と競合することなく、価格競争にせず利益を確保できます。しかし、自転車の場合はあくまで店舗単位ですが、H.D.J-店舗-顧客とより組織化されているのが特徴です。 

 

ここのところ顧客は単なる価値の受け手という役割ではなく、価値創造をつくる役割を担っています。SNSなどでの情報発信を行い、商品の評価や時に伝道師の役割を果たしています。特にホビーではよりその傾向が強く、コミュニティのマーケティングが成功しやすい分野と考えます。