商売(ビジネス)の喜びとは?

キャッチコピーを考えるヒントとなる思考法として役に立った「価値想像の思考法」(小坂裕司/東洋経済新報社)の「小坂裕司サイト」から住所を記入して、本の購入者へ無料で送られた「商売実践実例集」がさらに役に立ちました。

 

会社員も含めた商人の喜びとは「お客さんを喜ばせた結果、儲かる」という原点に気づかされました。余裕がなくなると「お金を儲ける」ことが先に立ってしまうのです。そして、「儲けのしくみ」がきちんとできていないことが、商売がうまくいかない主な原因であるということです。

 

その「しくみ」の事例として、酒屋さんが、お勧めの日本酒を顧客へDMをうち、さらにその日本酒購入者に来年用に仮に今から予約するとすれば、どのくらい希望するかの返信用ハガキを付け、合わせてお客さんの声をそのハガキで集めました。さらにそのお客さんの声を集めた冊子をつくり、それをDMでうち売上の急激に伸ばした実例を出しています。

そこには顧客の次の行動につなげるしくみ発想があります。そして何度も動機づけをすることにより、その商品により強い記憶を残し購入に結びつけたのです。ここで学ぶべき点は「これ買うと、こんないいことがあるよ!」ということをキッチリ伝えることの大切さです。

そうしたことが「商人をやっていて良かった」と思える瞬間をつくり、儲けをもたらす好循環を生み出すのです。

 

商人の役割とは、「お客さんに新しい世界を見せる世界を見せてあげること」、

そのために情熱と手法を競う舞台であるとこの本は締めくくっています。